先日、車椅子の者を連れて甲子園球場に行くために駅からタクシーを利用しました。その時に乗車したタクシードライバーがとても親切でした。車内では楽しく話をしました。甲子園球場に着く直前にタクシードライバーの人が野球観戦が終了して帰るときにタクシーをつかまえようとすると車椅子だと乗車拒否をされる場合がることを教えてもらいました。乗車拒否を絶対にされない場所を教えてくれて言われたとおりにその場所を利用すると乗車拒否もされず、すんなりとタクシーに乗ることができました。いつもは、タクシーを止めるのに車椅子だと止まってくれないことが多々あって困っていました。このタクシードライバーさんのおかげで助かりました。
東京証券取引所の「有価証券オプション(かぶオプ)」の取り扱いが、いよいよネット証券で始まった。有価証券オプション取引は海外では個人投資家にも普及しているが、日本ではほとんど利用されていなかった。今回、ネット証券が取り扱いを始めることで、一般の個人投資家の間でも「かぶオプ」の利用が手軽にできるようになる。
オプション取引について、日本人でもっとも早い時期から実践で取り組み、現在もヘッジファンドの運用でオプション取引の技術を駆使しているウィッシュアンドブレインパートナーズ(WBP,LLC)代表執行役社長の増田丞美氏に、「個人投資家が取り組むオプション取引」について聞いた。
――増田さんとオプション取引の関係は?
米コロンビア大学に留学して数学を学んでいた学生時代に金融工学としてのオプションと出会い、理論が実践に生きるかどうかを確かめるために、自ら証券会社に口座を開いてオプションの売買を試していた。その後、証券会社に入社してロンドンに赴任し、1980年代後半からオプションをトレードする仕事に就いた。それから、CTA(先物投資顧問)に移ってオプションを使ったファンドの運用を担当し、現在に至るまでオプション取引のビジネスに携わってきている。
日本では1988年に日経225先物取引が始まり、翌89年に先物オプションがスタートした。私がロンドンでオプショントレーディングを始めた頃に重なる。90年代後半になると、オプションについて幅広く投資家に知ってほしいという思いが強くなり、オプション投資の入門書を執筆した。2000年代半ばには、プロをめざす個人投資家のためのオプション取引に関する勉強会「オプション倶楽部」を主催するようになった。そして、一般の投資家の方々にもオプションについて知っていただきたいという思いから「オプション塾」というのも開催している。
――増田さんにとってのオプション取引とは?
誤解を恐れずにいえば、“私のオプション”は、カードゲームのような確率論に基づくゲームのようなものだ。一般的にオプション取引というと原資産が株式や商品先物などであることから、株式などとの関連で議論されることが多いのだが、“私のオプション”は、相場よりも囲碁や将棋に似ている。戦略的なポジションの組み合わせで、攻めてくる相手との攻防を繰り広げるゲームだ。したがって、技術を磨くことで勝率を向上させることができる。
たとえば、プロのポーカー・プレイヤーであるフィル・ゴードン氏が著した著書のなかで、自分自身について「私はギャンブラーではない、戦略的投資家だ」と言っているのだが、このゴードン氏の言葉は、まさしく、私がオプション取引について感じていることに似ている。「運用の結果を偶然にゆだねない」ということが肝心だ。技術を磨くことによって、次の一手を正しく考える能力が向上する。オプション取引の場合は、相手にするのはマーケットであり、市場の変化というリスクと対峙することになるのだが、そこで取れるオプションのポジションの組み合わせ方法は、学んで技術を磨くことができる。
オプションについて学んでいくと「負けることが難しい」と思えるような場面に出くわすことがある。そのような楽しみがオプション取引の醍醐味だ。いわゆる「相場の世界」には「絶対はない」といわれるが、オプション取引には「絶対がある」ということもできる。
――たとえば、そこでいう「絶対」とは?
オプション取引の中で、ボラティリティ(変動率)を売買する取引がある。ボラティリティには「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」と「インプライド・ボラティリティ(IV)」がある。HVは、過去のデータから導き出される指標で、標準偏差として計算できる。そして、IVは、市場参加者の将来の予想を反映して将来の変動率を予測したもの。市場参加者の感情などが反映されるために、極端に動く場合がある。
このボラティリティには「絶対」がある。「上がったボラティリティは、必ず下がる」というものだ。特にIVについていうと、人間の感情がいつまでも高ぶったままではないので、熱したものが冷める場面が必ずやってくる。このように、「必ず」といってよい変化を手がかりにして、それを資産運用に役立てる研究が進められてきている。
個人投資家の方々は、株式投資やFX投資などを経験されてきているが、オプション取引は、そのような経験とはまるで異なる投資の世界といえる。学ぶことによって、失敗する確率を減らすことができるので、これまでに経験したことがない新しい体験になる。
――東京証券取引所の有価証券オプション(かぶオプ)について、ネット証券会社の取り扱いが始まり、市場としての成長が期待されている。
有価証券オプションは、日経225先物オプションなどと比較して、個人の投資家が取り組みやすく、面白い取引に育っていくと思っている。日経225先物を売買するような大きな資金を要する取引と比較して、個別の株式が原資産になるので、小さな資金で取引ができる。それによって、いくつかのポジションを組み合わせるということも現実的になってくる。
マーケットメーカー制が導入されて、売買をサポートする仕組みが整っているのも心強い。現状では、ビッド(買値)とアスク(売値)が離れているように感じられるために、実際に取引をしているわけではないが、オプション取引についての理解が深まることによって、徐々に効率的な市場になっていくだろう。
米国では、個別株式のオプションの他に、ETFのオプションも急速に拡大している。S&P500やNASDAQ100などのオプションは、個人投資家にも人気があり、流動性の高い市場になっている。日本でも、これから徐々にオプションで取引できる有価証券が増え、活発にオプション売買が行なわれるようになると期待している。(聞き手・編集担当:風間浩)
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オプション取引について、日本人でもっとも早い時期から実践で取り組み、現在もヘッジファンドの運用でオプション取引の技術を駆使しているウィッシュアンドブレインパートナーズ(WBP,LLC)代表執行役社長の増田丞美氏に、「個人投資家が取り組むオプション取引」について聞いた。
――増田さんとオプション取引の関係は?
米コロンビア大学に留学して数学を学んでいた学生時代に金融工学としてのオプションと出会い、理論が実践に生きるかどうかを確かめるために、自ら証券会社に口座を開いてオプションの売買を試していた。その後、証券会社に入社してロンドンに赴任し、1980年代後半からオプションをトレードする仕事に就いた。それから、CTA(先物投資顧問)に移ってオプションを使ったファンドの運用を担当し、現在に至るまでオプション取引のビジネスに携わってきている。
日本では1988年に日経225先物取引が始まり、翌89年に先物オプションがスタートした。私がロンドンでオプショントレーディングを始めた頃に重なる。90年代後半になると、オプションについて幅広く投資家に知ってほしいという思いが強くなり、オプション投資の入門書を執筆した。2000年代半ばには、プロをめざす個人投資家のためのオプション取引に関する勉強会「オプション倶楽部」を主催するようになった。そして、一般の投資家の方々にもオプションについて知っていただきたいという思いから「オプション塾」というのも開催している。
――増田さんにとってのオプション取引とは?
誤解を恐れずにいえば、“私のオプション”は、カードゲームのような確率論に基づくゲームのようなものだ。一般的にオプション取引というと原資産が株式や商品先物などであることから、株式などとの関連で議論されることが多いのだが、“私のオプション”は、相場よりも囲碁や将棋に似ている。戦略的なポジションの組み合わせで、攻めてくる相手との攻防を繰り広げるゲームだ。したがって、技術を磨くことで勝率を向上させることができる。
たとえば、プロのポーカー・プレイヤーであるフィル・ゴードン氏が著した著書のなかで、自分自身について「私はギャンブラーではない、戦略的投資家だ」と言っているのだが、このゴードン氏の言葉は、まさしく、私がオプション取引について感じていることに似ている。「運用の結果を偶然にゆだねない」ということが肝心だ。技術を磨くことによって、次の一手を正しく考える能力が向上する。オプション取引の場合は、相手にするのはマーケットであり、市場の変化というリスクと対峙することになるのだが、そこで取れるオプションのポジションの組み合わせ方法は、学んで技術を磨くことができる。
オプションについて学んでいくと「負けることが難しい」と思えるような場面に出くわすことがある。そのような楽しみがオプション取引の醍醐味だ。いわゆる「相場の世界」には「絶対はない」といわれるが、オプション取引には「絶対がある」ということもできる。
――たとえば、そこでいう「絶対」とは?
オプション取引の中で、ボラティリティ(変動率)を売買する取引がある。ボラティリティには「ヒストリカル・ボラティリティ(HV)」と「インプライド・ボラティリティ(IV)」がある。HVは、過去のデータから導き出される指標で、標準偏差として計算できる。そして、IVは、市場参加者の将来の予想を反映して将来の変動率を予測したもの。市場参加者の感情などが反映されるために、極端に動く場合がある。
このボラティリティには「絶対」がある。「上がったボラティリティは、必ず下がる」というものだ。特にIVについていうと、人間の感情がいつまでも高ぶったままではないので、熱したものが冷める場面が必ずやってくる。このように、「必ず」といってよい変化を手がかりにして、それを資産運用に役立てる研究が進められてきている。
個人投資家の方々は、株式投資やFX投資などを経験されてきているが、オプション取引は、そのような経験とはまるで異なる投資の世界といえる。学ぶことによって、失敗する確率を減らすことができるので、これまでに経験したことがない新しい体験になる。
――東京証券取引所の有価証券オプション(かぶオプ)について、ネット証券会社の取り扱いが始まり、市場としての成長が期待されている。
有価証券オプションは、日経225先物オプションなどと比較して、個人の投資家が取り組みやすく、面白い取引に育っていくと思っている。日経225先物を売買するような大きな資金を要する取引と比較して、個別の株式が原資産になるので、小さな資金で取引ができる。それによって、いくつかのポジションを組み合わせるということも現実的になってくる。
マーケットメーカー制が導入されて、売買をサポートする仕組みが整っているのも心強い。現状では、ビッド(買値)とアスク(売値)が離れているように感じられるために、実際に取引をしているわけではないが、オプション取引についての理解が深まることによって、徐々に効率的な市場になっていくだろう。
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